6章 見積りの技法
図6.1 見積りにかける労力と正確さの関係
著者の経験による図
∩形
収益逓減
わずかな時間で考えた見積りと、長時間悩んだ末に出した見積りとがほとんど同じになるのもよくあること (p.72)
どれだけ作業を重ねたとしても、見積りが完璧になることはない (p.73)
正確さは70%程度で頭打ち。100%には達しない
アジャイルチームは「図6.1の左側に近い位置にいることを好む」(p.73)
労力が低く、正確さが少しだけある状態
少ない労力で大きな効果が得られる位置
1.チームで見積もる
2.見積りのスケール
著者が使ってうまくいっている
フィボナッチ数列
等比級数(初項 1、公比 2)
これらのスケールは10倍以内
近い将来( 次の数イテレーション以内)に実装予定のユーザーストーリーは、1 回のイテレー ションで完了できるくらい小さくなっている必要がある。(p.76)
バケツと砂をイメージ
5ポイントよりほんのちょっとだけ大きいストーリーの見積りは5ポイント
5 ポイントのバケツに 5 ポイント 分よりも少し多めに砂を入れたとしても、砂がバケツからあふれることはないからだ(砂が多少盛り上ることにはなるだろう)。(p.75)
0ポイントの見積り
複数のストーリーをテーマにまとめたり、エピックとしてストーリーを書くことで、チームの見積り労力を減らすことができる。(p.76)
ただし不正確ではある
3.見積り技法
議論を長引かせないために (p.81)
プランニングポーカーで2分間の砂時計
設計についての議論があまりにも長時間に及ぶと、チームを図 6.1 の労力 / 正確性曲線のずっと右のほうへ追いやることになる (p.81)
適度な議論をするためにタイムボックスを決めている